静岡県がまたやってくれました!
静岡県では従来から「森林情報共有システム(http://fgis.pref.shizuoka.jp/)」で森林の林小班を公表してきていましたが、
今度はオープンデータとして森林計画図のシェープファイル、森林簿のCSVを2016年3月7日から公開されました。
静岡県「ふじのくにオープンデータカタログ(http://open-data.pref.shizuoka.jp/)」
オープンデータは、出典明示さえ行えば誰でも、いつでも自由に利用できるデータです。
森林計画図の林小班には、樹種や林齢などの情報が保存されています。
図:樹種で分類した小班
図:林齢で分類した小班
森林簿は、所有者名などの個人情報以外のデータを記録しています。
ここまで出すのは素晴らしいことです。
QGISなどのGISで利用でき、静岡県内の森林関係者、研究者には非常に有用なデータとなるでしょう。
誰でも森林計画や、分析なども行えるようになると思います。
ただし、森林簿はCSVのままだと非常に重く、私のパソコンのQGISではメモリエラーとなってしましました。
そこで、高速に処理できるSpatialiteに変換したデータを作りました。
ドロップボックスに置いてますので、QGISなどで森林簿を使う方は、ぜひダウンロードして下さい。
使い方は、QGISで「Spatialiteレイヤの追加」をクリックし、「新規」ボタンでSpatialiteファイルを指定します。
「接続」ボタンをクリックし、「ジオメトリを持たないテーブルもリストする」にチェックを付け、
「静岡県_森林簿20150331」を選択します。
じつは北海道でも、一般民有林、道有林の森林情報をオープンデータ化するために、事業を進めていました。
多分2016年春くらいには公開できるのではと思いますが、見事に静岡県に先を越されてしまいました。
「全国1番」はやはり違いますね。
北海道でも森林情報をオープンデータ化するにあたり、いろいろ議論はあったそうですが、
このように他県があっさり公開すると、「なんだ」と思ってしまいます。
とにかく、必要な情報を速やかに公開し、利用してもらうというのは非常に重要です。
<追記>
静岡県が公開している森林簿CSVには、計画図のシェープファイルと結合するためのKeyフィールドがありません。
そのため、Keyフィールドを追加したSpatialiteデータを追加しました。
上記の通常の森林簿と同じフォルダに保存しています。