2014年11月1日から2日に開催されたFOSS4G 2014 Tokyoにおいて、
Geopaparazziの開発者であるAndrea氏と直接話をできる
機会を作っていただいた。
そこで、Geopaparazziがバージョン4にバージョンアップしたことによる
疑問点が幾つか解決したのでメモしておきます。
同じようにつまずいている方は参考にしてください。
疑問1 ノートなどのアイコンが表示されない
地図画面で右上の設定アイコンを長タップすると表示される。
(この問題は事前に説明を受けていました)
疑問2 バージョン3では表示されていたSpatialiteデータが表示されない
これは今回一番の問題点でしたが見事解決しました。
以下ShapeファイルからSpatialiteを作成する手順を説明します。
1.Spatialite_guiのVer1.7以上を準備する
Windows32bitはspatialite_gui-1.7.1-win-x86.zip
Windows64bitはspatialite_gui-1.7.1-win-amd64.zip
からダウンロードできます。
2.ShapeファイルからSpatialiteを作る場合には、
Shapeファイルを保存しているフォルダ名、ファイル名に日本語を含まないようにする
Spatialite_guiでは日本語を含むフォルダ名やファイル名は対応していません。
QGISなどで、日本語を含まないフォルダ名とファイル名で保存しておきましょう。
3.Spatialite_guiを起動して、ShapeファイルをSpatialiteのテーブルに変換する。
Spatialite_guiを起動し、左から2番めのアイコン
「Creating new(empty) SQLite DB」を選択します。
ファイル名は日本語が含まれても構いません。
次に「Load Shapefile」アイコンをクリックして、
Shapeファイルを選択します。
「Table name」にデータの名前を入力します。
ここも日本語が含まれても構いませんが、名前の先頭に数字は使わないでください。
例えば、「01_テストデータ」とかはダメです。
「SRID」には、ShapeFileのEPSGを入力します。
EPSGとは、座標参照系の番号です。
QGISなどで確認しておいてください。
「Charset Encoding」は、日本語のShift_jisの場合は、
「CP932」を選択してください。
最後に、「With Spatialite Index」にチェックを付けます。
「OK」ボタンをクリックすると、データがテーブルに表示されます。
↓
必要なデータ分を繰り返します。
フィールド名が長かったり、カンマなどが含まれていると失敗するようです。
フィールドを結合している場合などは注意してください。
4.SpatialiteデータをAndroid端末の「maps」フォルダにコピーする。
作成したSpatialiteデータをAndroid端末の「maps」フォルダにコピーします。
5.Geopaparazziで地図データの再読み込みをする。
コピーしたデータは、Geopaparazzi起動時に読み込まれますが、
新しいSpatialiteは、再読み込みが必要です。
Geopaparazziを起動し、左上の設定ボタンをタップして、
「設定」を選択します。
「Spatialite Preferenes」を選択し、「Spatialite Recovery Mode」
にチェックを付けます。
メニュー画面に戻って、再度設定ボタンをタップし、「終了」を選択します。
「すべてのセンサーを停止しました」の表示が消えたら、
Geopaparazziを再起動します。
これで、Spatialiteデータが表示されるようになったはずです。
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Geopaparazzi4から、ポリゴンの編集ができるようになっています。
画面下の鉛筆マークを長タップすると編集モードになります。
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今回Andrea氏には、幾つか操作性の要望も伝えました。
前向きに考えてくれるということなので、
バージョンアップに期待したいと思います。