注意!この記事はかなり古い情報です。現在のQGISとは操作方法が違いますので注意してください
2016年11月19日放送の「ブラタモリ」で、知床の地形について説明していたので、知床の立体図を作成してみた。
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図 知床の羅臼岳周辺の立体図
また、2016年8月24日に大雨の影響で、羅臼において土砂崩れが発生しています。
この箇所の地形を立体図でアップにしてみました。10mメッシュですので少し荒いですが、地形がよくわかります。
土砂崩れした箇所は、マウスカーソルの十字がある場所です。
QGISのプロセッシングツール「SAGA」→「Slope aspect corvature」コマンドで作成できる様々な地図を傾斜図に重ねてみました。
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図 傾斜図(Slope)のみ
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図 傾斜図(Slope)+Profile Curvature
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図 傾斜図(Slope)+Longitudinal Curvature
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図 傾斜図(Slope)+Maximal Curvature
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図 傾斜図(Slope)+Cross-Sectional Curvature
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図 傾斜図(Slope)+General Curvature
どうでしょうか?
様々な立体図で見ると、土砂崩れした斜面の上流部には、沢地形があり、崖の手前で大きく南に曲がっています。かなり水の集まりやすい地形ですね。
このような地形は、大規模な土砂崩れが発生する可能性が高いので気をつけなければいけません。特に北海道の海岸沿いで、隆起した地形はこのような地形が多いかもしれませんね。
立体図で見ると、このような地形がよく分かるのでいいですね。
「Cross-Sectional Curvature」や「General Curvature」で見ると、隠れた水道(みずみち)も地図で見ることができるようですね。
このような立体図は、10~30分程度で簡単に作成することができます。
災害後の復旧計画にも、立体図を参考にすることができそうです。基盤地図情報の10mメッシュでも十分使えそうですね。